フロントシングルはスプロケットと違って簡単に取り外しができない。
一見そんな風に見えますが、やってみるととても簡単。
ライド先のコースプロフィールに合わせてササッと変えてしまいましょう。
フロントシングルにした時の記事はこちら⇩

1、使用工具
① トルクレンチ+各種ビット
② ペグスパナ
③ 交換用ボルト
2、チェーンリングの取り替え
3、ボルトがナメて外れなくなったら?
① たしろのやらかし
② 解決編
・エキストラクター
・バイスザウルス
4、まとめ
1、使用工具
① トルクレンチ+各種ビット
私が使用しているものはこちら。
トルクス15が無いのだけが欠点ですが、今回のチェーンリングだけでなくサドルやハンドルに幅広く活躍してくれています。
注意点として、使用しているボルトがヘックスかトルクスかは調べておく必要があります。
② ペグスパナ
チェーンリングボルトの後ろ側を保持し、共回りしてしまわないように抑えるツール。
ボルトによっては前がトルクス、後ろはヘックスのものもありますので使用するボルトを確認して購入の判断をしましょう。
シマノから専用ツールが出ていますが、私が購入しようとしたときには売り切れていました。
急ぎで欲しかったため、こちらのツールを購入しました。
本来共回りを防ぐくらいで良いのでシマノのツールで良かったのですが、結果的にはこちらを選んで良かったなと思います。理由は後ほど。
③ 交換用ボルト
一応念のために準備しておくと良いでしょう(フラグ)
私の使用しているチェーンリングボルトはZTTO製アルミです。
他にRISK製チタンも持っていますが、こちらのアルミのほうが軽かったです。
そこまで強度が求められないのであればアルミで十分ですね。


左ZTTOアルミ、右RISKチタン。
5mmと7mmがありますが、7mmはフロントダブル用ですのでお間違えなく。

2、チェーンリングの取り替え
では早速取り替えていきましょう。
今回交換するのはこちらDECKASのチェーンリング。44tから42tへ交換です。
まずチェーンを外します。
⇩のようにリアディレイラーを前側に押して弛ませ、ペダル側へ外せばOK。
チェーンキャッチャー不要のナローワイドギアならこのへん楽ですね。

フレームの下半分くらいは隙間があるのでクランクを回し、そこからチェーンリングボルトを取り外していきます。

で、スッと。

取れました。後は逆順に通して

ボルト取り付けて完了!簡単ですね!
クランクを抜く必要がありません。
3、ボルトがナメて外れなくなったら?
① たしろのやらかし
さて本題です。
ここまでは茶番…!正しい組み付け、正しいトルク、正しい知識、安全な製品…!
それらが揃っているなら必要ではない項目です。
上でチラリと注意喚起していますが、たしろは
ヘックスとトルクスを間違えていました。
こちら説明書きを見るとT25トルクスです。
トルクは6でやっていましたがヘックス突っ込んでたので見事にナメました。
入るし。しゃーない。
② 試してみたこと
・エキストラクター
グラインダーで削るのはSIGEYIのパワーメーターが付いているので避けたい所。
というわけでエキストラクターを買ってみました。

ベッセルの逆ネジで回してくれるやつです。
が、削れるだけ削れてそこからはうまくいきませんでした。
インパクトドライバーにパワー調整機能がついていないというまさかの結果で落胆しましたが、おそらく5-56の噴霧不足だった可能性があります。
後日別のところでも外れないところがあり、5-56をたっぷり噴霧後して1時間後くらいにリトライしたところ、見事外れてくれました!良い子!
・バイスザウルス
そういえばこういう困った時にはアイツが居るじゃないか。バイスザウルスが!!

バチコーン

流石。
しかしこれだけではダメで共回りしてしまいます。あと、素材がアルミなのでこのまま回すとバイスザウルスが噛みちぎってしまいます。(2敗)
そこで上で書いたペグスパナ。
シマノの公式ツールは回せるように作られていませんが、こちらは少し押し回すのはできそうです。
5-56を吹き付けて少し待ち、バイスザウルスで抑え、ペグスパナで回す!!
見事取れました。良かった…。
一家に一頭バイスザウルス!今見たら新型が出てるようです。
新型はオートアジャスト機能搭載の模様。
4、まとめ
ちょっと想定外の紹介になりましたが、フロントシングルのチェーンリング交換は想像してたより容易に行えることがわかりました。
フロントシングルに変えてからそこそこ乗りましたが、一度もまだチェーン落ちはありません。
軽量化や整備のしやすさからトライしてみるのはどうでしょうか?
今回ボルト穴がナメてしまいましたが、適正工具でキチンと取り付けてやればネジ山がナメることは無かったはずです。
ですがビビリなので次回からは4-5ntで行います。
適正工具の確認ヨシ!定期的なトルクチェックヨシ!