コスパに優れる軽量カーボンクランクELILEE X310(エライリー、えりり)とSIGEYI AXO(シゲイー)ですが、素人の交換でも大丈夫なの?という取り付け備忘録を書き残しておこうと思います。
注意:前提条件があります。
DURA-ACE FC-R9200のクランク、チェーンリングから変更の方。
(とはいっても最近のバイクなら大半大丈夫だと思われる)
1、購入編
① どこで買ったの?
② どれを買えばいいの?
・ELILEE X310 24mm Titanium
・SIGEYI AXO(AXO-Easton-4-110)
2、取り付け編
① 基本はTRYCLEさんの動画を見たらOK
② 特殊な工具について
③ 覚え書き
3、重量測定ログ
4、Qファクターについて
1、購入編
① どこで買ったの?
アリエクです。独身の日セールで購入しました。
クランク、パワメ合わせて11万6444円でした。到着も1週間ほどで届きました。
② どれを買えばいいの?
・ELILEE X310 24mm Titanium
画像クリックで販売ページに飛びますが、要選択↓
今回シマノクランクからELILEEクランクへ変更するなら24mmの方を購入しましょう。
DUBというのはSRAM用のスピンドル(軸)の太さが30mmに対応したクランクです。
BBのサイズから違うので、もしDUBの方を選ばれるのであればBBも交換になります。
余談ですが、今回より軽量であるSRAM REDクランクへ行かなかったのはセラスビBBを導入した直後だったからですね…。
・SIGEYI AXO(AXO-Easton-4-110)
画像クリックで販売ページに飛びますが、要選択↓
これ素人にはすんごい迷いましたね。数が多い!
適合するパワーメーターはシマノと書かれてるものではなく、R-Easton-4-110と書かれているものです。今現在では一番最後のやつ。
軽く解説すると、シマノDURA-ACEのクランクはスパイダーとクランクが一体になったものです。今回SIGEYI AXOはスパイダーがパワメになったもの。なのでここにType Roadでシマノに該当するものはありません。
シマノでType Mountainの2つを見てみると、BCDが100と104の二種類です。
BCD(PCD)とはなんぞやというと、スパイダーとチェーンリングを繋ぐ穴と穴の距離のようなものです。BCDの解説詳しくはこちら。
今回はシマノチェーンリングを流用したいのですが、BCDは110です。なのでどちらも適合しません。穴は4つなので、8-bolt chainringとなっているのも適合しません。
じゃあどれなのというと、チェーンリングは4-bolt chainring、BCDは110BCDのものが適合するということになります。EASTON?BC90?知らん。アメリカらしい。
わざわざ選択する必要はありませんが、R-Sram-8-4-110もおそらく適合するかも?
下で書いてますが、クランクとスパイダーを取り付ける際、シマノはクランク付属のロックリングで締め込みますが、SRAMはビス8つで締め込むようです。ビスを無視してロックリングで締め込むとイケるかも?
2、取り付け編
① 基本はTRYCLEさんの動画を見たらOK
おいおい自前じゃないのかよ、とんだ恥知らずだな!と言われるかもしれませんが、素人はこうやって学んでいくのです。大変お世話になりました。動画は強い。
② 特殊な工具について
動画を見ていると私のような機材ド素人にとっては何それ?なツールがありました。
BB抜き工具ってなんや…?
ELILEE X310とSIGEYI AXOを組み合わせる右下の輪っかを締めるのに必要なもの。
まぁその名前の通りBB抜き工具らしいのですが、スクエアテーパータイプのBBを取り付け取り外しするために必要な工具らしいですね。
私のバイクは2台ともイタリアンのスレッド式BBなので全然ピンと来なかったわけですな。
Amazonに売っているBT-11という工具を今回購入しました。800円程度なので助かります。
レンチ側は差込角12.7mmのものであれば良いです。
指定トルクはロックリングが37-40nt。よく売れてるトルクレンチであればコレでいけるでしょう。
なおクランクの両端を締めるのには40-50ntの指定なので、トルクレンチは↑のでOKですが、別途M8ヘックスのソケットビットが必要です。
③ 覚え書き
次回調整用として残しておきます。
ガタ調整用のアジャスターです。T8トルクスで調整可能。
ドライブ側にはELILEE X310付属の2mmと1mmのワッシャーをかませ、押し込んだ場合に飛び出る部分は約17mm。それを確認したらチェーンを噛ませて両クランクをM8ヘックスで締める。
アジャスターが緩んだ状態だとクランクが左右に2〜3mm動きます。これがガタ。このままだとフロントディレイラーにチェーンがガシガシ当たります。
アジャスターは動画の通り、くるくる回すとBB側へ寄っていってくれるので、アジャスターがBB側にくっついたらトルクスで軽く締めて完成。
この「くっついたら」はポイントで、ガッチリ密着させてアジャスターを締めるとBBをスペーサーで締め上げる形になってしまって回転が渋くなる。
「ガタを感じず密着はさせないくらい」ぐらいじゃないといけない。カップアンドコーンの玉押し調整の概念と似てるかも。
3、重量測定ログ
あちこちのブログやらでも記録されていると思いますが、これも自前の記録として残しておくこととします。
DURA-ACE FC-R9200 クランクセット | 541g |
↑に含まれるビス等 | 10g |
ELILEE X310+SIGEYI AXO | 413g |
12s 50tチェーンリング | 106g |
12s 34tチェーンリング | 29g |
↑の付属チェーンリングボルト | 5g |
128gの軽量化!だけじゃなくてここからペダル変更も合わさるので更に軽くなります。
それはそうと50tチェーンリングは見た目より遥かに軽くてびっくりする。
あと、ボルトも想像していたより軽かった。
4、Qファクターについて
センターから取り付け位置までどれだけ離れてるのという概念。
DURA-ACE FC-R9200 | 146mm(片側73mm) |
ELILEE X310 | 151.5mm(片側75.75mm) |
片側約2mm程度開くことになる。
ついでにペダル比較。こちらは取り付け位置からペダルセンターまでの距離。私が良く見る系を集めてみた。
DURA-ACE | 52mm |
DURA-ACE(+4mm軸) | 56mm |
Look | 53mm |
GarminRally | 53mm |
ASSIOMA Duo | 54mm |
Assioma Duo Shi | 65mm |
私は基本Lookクリートなので、「FC-R9200+GarminRally」から「ELILEE X310+Look」に変更すると7mm開くことになる。
結構変わるなと思っていたが、練習機のPARISは「FC-R9200+LOOK」なのでそこまで差は無いのか…。
と思ってたら見間違いでLOOKは53mmでした。58mmに見えてた…。
GarminRallyと一緒!