今日はフィッティングへ。
坂でパワーを出せないすべての元凶は腰痛。これが治らない限り、どれだけパワーが上がっても富士ヒルゴールドは遠いと思う。
お店で行うフィッティングサービスもあるけれど、測定した数値をどう扱うかはフィッターさん次第になる。今回は鈴鹿TTTでお世話になったカメさんよりいくつか紹介された一つ、KEIcyclesにフィッティングの依頼をしてみることにした。
滋賀県草津にあるKEIcyclesを営む木村圭佑さんは元プロ。御本人がホビーレーサーより強いだけじゃなくて、周りの選手ももちろん強い。そんな中でも腰を痛める選手は居るはずだから、その知識・経験をもってどう調理するのか期待が高まる。
目的の聞き取りから始まり、現状の動きをローラーで見てもらって改善点のチェックをしていく。指摘を受けたのはやはり腰。
鈴鹿ITTの時の画像だが、こんな感じで腰がポッキリ折れている。ここは原因の一つで間違いない。
鈴鹿以前から気になってはいたけれど、ここが真っ直ぐになるようなポジションをとったとしても別の箇所で不具合が出てきてどうにもキマらない。
他には、股関節から回すムーブ自体は概ねできているけれど、ポジションがそれに適していないので、意識的に回しにいっている感じがするとのこと。その通りだと思った。
というわけで修正開始。
あれやこれやで数値を出し、そこから木村さんの理想とする動きへの調整をかけていく。
特に左右差の解消が難しく、ここは時間がかかってしまった。
あと今日のためにシマノのシューズとソールスターBLK2を準備したが、ソールスターは前のバージョンより形状変化しているようだ。
LAKEシューズにつけているインソールはコントロール(旧型)だけれど、こちらはピッタリに対して、BLK2は明らかに土踏まずが高い。シマノのシューズにBLK2を入れた場合、ウルトラ扁平足である私だと全部の指が踊るくらいに高くて「これは無理!!!」とすぐに使用するのをやめた。
結果シマノシューズはどうしたかというと、付属インソールから裏側のパッドを外したものが丁度いい、となった。BLK2売ろう…。43サイズです。XのDMでお声がけください。
サドル高の測り方や水平の見かたも今は違うやり方のようだ。
ノギスで70mm幅を作って両サイドが当たるあたりが座る位置と見なすらしい。つまりここが中心で、サドル高や水平の基点になる。専用の便利な器具を見せてもらったけれど、これはまだ某メーカーの試作品なのでSNSへのアップロードはNGとのこと。
色々調整してもらった結果、
サドルは中華カーボンからアリオネへ変更
サドル高は6mm高く
サドル前後は後ろへ3mm引く
ハンドルは奥側へ送る
クリート位置は3mmつま先側へずらし、左足はQファクターの調整をした。
できればハンドルは1つスペーサーを抜きたい。
できればステムも1cm伸ばしたい。
と色々変化した。
その後、乗り方の指導。これがかなりありがたい。
道具は完璧になったが使い方を間違えているなら意味がない。
木村さんによるフィッティング前提ではあるけれど、骨盤が立っているより寝かせたほうが良いらしい。寝かせると背筋が伸びるため、ハンドルが近くなって上半身が窮屈になる。なのでハンドルも奥へ寝かせて遠くへ送ったほうが自然な姿勢を取りやすい。しかしまだ慣れていないからとりあえずスペーサー抜きは見送り。骨盤を寝かせるのに慣れて常時イケると感じたときにスペーサーを抜くことにした。
サドルについてはアリオネは本来股関節の動きが柔軟な人向けであって、股関節がイマイチならアンタレスのほうが形状にウェーブがかかっているから寝かせた時に接触面積が広くなって圧力分散されやすく、座り心地が良い。
しかし当方、カッチカチの中華カーボンサドルで鍛え抜かれた金床の股間なのでアリオネでも問題なかった。なんならビブ無しで中華カーボン座れますわよ。
骨盤を寝かせたら以前はヒザを上げた時に股関節が詰まるような感じがしていたが解消できたように思う。あまりにじっくり乗ったため、9-12時の予定が終わった頃には14時半。
しかもLT1やら高強度やらがメインで普通にガッツリ乗っていたのでフィッティングしにきたのかトレーニングしにきたのかわからない。大変お世話になりました…!
徹底的に見てもらったけれど、モノにできるかは今後の練習次第。明日は外ライド!!