レース・大会

2025年富士ヒルクライムレポート

2024年は忘れ物であるシルバーリングを取得することができました。
では今年はどうだったか…はアイキャッチ画像の通りでございます。
どうしてこうなった。書いていこうと思います。

2024年はこちら

1、1月から大会までの計画

① トレーニング計画

上半期トレろぐで書いた通り、1月の測定ではいい結果が出せました。
前年より悪条件にも関わらず、全ての計測で記録更新。ウェイトトレーニングは効果を上げたのだと思います。

ここからウェイトトレーニングの頻度や重量を減らし、ワークアウトは富士ヒルに向けた形へ適応させていく。
計画通り2月より減量をはじめ、調子よく進んでいきました。

② 不調が続いた4月以降

4月の頭からはMLSSを取り入れてより特化させていく予定でしたが、ある日LT1が一度大きく失敗したあたりから一度もコーチのワークアウトが成功せず、原因を探りつつ1ヶ月半ほど粘りましたが不調は不調のまま。

この状況をもとに戻すためにはウェイトトレを積む、戻ったとしてそこにミトコンドリアを張り巡らせる、長時間踏むことに慣れさせ、休養を入れてというプロセスが必要。

残された期間では無理だなと理解したので、結果今回は富士ヒルのリザルトを放棄することにしました。

2、機材について

前回のドグマは重量が7.3kgでしたが、幾多の工夫をしてサイコンカメラ込み6.230kg、ナシなら6.065kgまで軽量化。
リムハイト55mmのホイールを履きつつも結構頑張ったと思います。

クランク交換、ペダル交換、パワーメーター交換、フロントシングル化、チェーンリング交換、ボトルケージ交換、スプロケ交換、サイコン交換、ブレーキローター交換、6ボルト化、チェーン交換、ディレイラーハンガー交換、サドルの交換、バーテープ交換、シートポスト交換、ハンドルの交換、エンドキャップの交換、ホイール交換、タイヤ交換、各種ボルトの交換。

多いな??
アリエクで大体安く揃いますが、トライ&エラーなので屍は多い。
まだ工夫の余地はあるので今後にご期待ください。

単発記事として軽量化タグでまとめています。気になる方は是非。
書いてない記事もある?ハハハそんなわけ…。

3、富士ヒル当日

富士ヒルは友人達のサポートをメインにしてファンライドで参加。

第3の4組でスタート。
パンク修理キットにスマホ持ちで登り。困った人の助けになれればいいなーと。

結果、大会スタート前に工具需要があったり、登ってる途中にパンクしてしまった1名を発見、リザルト放棄してるので即救助。奇しくもドグマF、新型モデルの方でした。

修理中にみんゴルジャージの方にナイスゴルビーする。

登り自体は前々日にガッツリウェイトトレしているのでパワーは全く出ない、腰も痛いのでほんとに完走できることを祈って登り切るだけでした。

4、何故失速したかを考える

① 大きな原因

大きな原因としては体重の減らしすぎだったと思います。

身長は170cmでウェイト自体昔からやってるので、”なんか太い感じ”の体型です。
今期の推移としては65kg→57kg。BMIとしては20切りができるギリギリ。
去年は適当やって61kgでした。

体に水分を引き込み、重量増の原因となるであろうクレアチンも止めずにこの減量ができていました。
普段ではあまり浮き出ない血管が常時バキバキ、腹筋や脚の筋肉はクッキリ、尻の皮は薄くヤワく、頭や顔の皮が骨に触るような張り付き具合。

自分の限界は56kgくらいまではいける、やれるなと思えていました
でもそこに居続けるのは危ないから最後の段階で56kg台にタッチできたら良し、という考え。

しかし体重を減らすことは可能でも、パワーがちゃんと出せるかは別問題だったようで、推定ベストは61〜62kg程度だったのかなと思います。

② 小さな原因(可能性)

・タンパク質量の不足

ウェイトトレしながら減量し、ワークアウトをやるには体重の1.3倍では少なかった可能性。
1.3倍で良いというのはどういう条件だったかを考慮していなかった。

この時期白米が高騰、私の主食である業務スーパーのオートミールが市場から消滅。
仕方なしに押し麦やパスタに移りました。

押し麦パスタのタンパク質の数値は大きいけれど、アミノ酸スコアは低い。
リジンを他の食品で補填しきれておらず、タンパク質量1.3倍に届いていなかった。
結果、筋肉が減少してしまったという可能性。

これがもし玄米白米が主食なら、そもそもタンパク質量が少なくタンパク質としてカウントしづらいので別の食品から摂る意識が働いたかもしれません。

・糖質の不足

減量開始時の1〜3月は糖質が少し少なめにも関わらず、トレーニングボリュームは増やしていました。
仕事中、一度しゃがんだら立ち上がるのにとても気力が要ったし、まるで毎日SSTをやっていたころのような、オバトレに片足突っ込んだ時のようなダルさを感じました。

糖質が不足している場合、グリコーゲンを作り出すために筋肉を分解してアミノ酸に変換する糖新生が働いた結果、筋肉を分解してしまった。
この期間が長かったのは結構痛手だったように思います。

後に糖質を増やして元気だけは取り戻したものの、時すでに遅し。
力がまともに入りませんでした。

・脂質の不足

直接脂質が少なかったからダメだという意識はないけれど、1日11gはダメだったかもしれません。
口周りのほんの小さな切り傷、手指の10箇所を越えるひび割れが全く治らず3ヶ月ほど経過したこともありましたが、30、40gに戻したらスッと治りました。

・塩分過多/不足

短期間ではあったものの、塩分を日常的に1日50g以上摂ってしまっていて常時むくみが出ていました。
対策として水3-4L、カリウムなどたくさん摂ってみたけれど効果なし。

3食連続で無塩で過ごしてLT1を1回行ったら今度は逆に塩分不足で、2日で4kg体重が落ちて攣りが簡単に出るようになってしまいました。
何故無塩を試したかというと、常人であれば塩分が正常に抜けるまで1週間程度かかるとかいう記事を見たからですね。

無塩をやったところ思考が定まるまでラグが起こる、ふらつきなどが出たので今度は塩分を摂りなおしました。
私の運動量なら15gくらいで適正なのかなというところに落ち着きました。

③ まとめ

細かい部分を見たらこれが原因だと思い込んでしまう、スパイラルに入っていくのを感じたあたりで考えることを止めました。

上で挙げた一つかもしれないし、全部かもしれない。それ以外かもしれない。でも可能性としては筋肉の減少が一番大きい。
まだ落とせると思っていましたが、筋肉を守る糖質も、一緒に燃やす脂肪も底をついていた状態でトレーニングをしていた期間が長すぎたと思います。

気付いた時には死に体。真面目にやってブロンズ怪しいレベルという体感。

疲労が原因であれば休めば早いうちに戻れると思いますが、筋肉はそう早く戻りません。
数ヶ月はかかるのは必定なので大怪我レベルです。
悲観的な諦めの言葉ではなく、2025年のシーズンは終わってしまいました。

5、来年に向けて

去年はウェイトトレしている中でも色々調整が入りましたが、得られた体験からより効率のいいトレーニングができるでしょう。

来期の体重としては65kgを目安とし、浮き輪があれば気持ち落として深追いしない。
パワーの出やすい所を優先する。
細かいところでは脂質40g、タンパク質は体重の2倍、糖質は体重の5倍を下回ってはいけないラインとします。

塩分も上と下の限界を知れました。来年からは迷いがなくなるでしょう。

今年は人生で初めて弱くなったと感じました。でも最悪のデータは取れたと思いたいです。

2025年富士ヒルのリザルトは諦めました。
無念極まりないですが、それでも2026年の富士ヒルに合わせていくだけです。

365日と2週間が私の持ち時間。
しっかり戻して今年1月より強くなり、来年は笑えるようになりたいと思います。

ABOUT ME
タシロ
トレーニング行為を愛する39歳♂ ウェイトトレから始まりクセのある趣味を経てロードバイクに辿り着きました。 2022年末からパワトレに目覚め、富士ヒルゴールド目指して頑張ります!